フリクリの季節がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(当社比)

クッソ寒いなおい!! さみしい と さむい はsam-ishi とsam-ui っていう同語根のワードだと思ってんだけど、言語学に詳しい方誰かいませんか。

ちょっとね、フリクリを思い出すことがあったので、僕なりに叙述してみました。以下どうぞ。

 

 

大学のサークルで、合宿の日に攻殻機動隊の話で盛り上がって仲良くなった先輩がいる。右も左もわからない頃で、ましてや自分の好きなもので話が盛り上がれる人なんて人生でそうそういなかった(今でもね)から、先輩という年の功でかっこよく見えるバンドパフォーマンスへの憧憬が重なって、そういう人間関係の作れたことを嬉しく思ったものだった。

とはいうものの、限界集落の山奥で引きこもりをやっていた人間が、急に交友関係を維持発展できるスキルを備えられないように、それはその時で終わった。ただ、その先輩は気さくな人だったから顔を合わせれば何かしら会話になった。

それからかなり時はたち、やはり攻殻の縁だったろうか、うちの窓から見える向かいの住まいから去る頃になって家に招いてくれるようになって、ブレードランナーを観たりソシャゲをやったり好きなバンドの曲をコピーしようとなったり、そういう暖かな冬が確かにあった。それは真っ直ぐに伸びる道を行き来する間の寒さでチャラになる時もあったけど。

その中で教えてくれた「フリクリ」と言うアニメ。「ガイナックスの〜」とdigした分かりやすい経緯を共有しながら、こたつでその時 呼ばれてた3人 肩を寄せて1話だけ観たのだった。 

 

 

フリクリ

このタイトルからは何をも推し量ることができない。最後までわからない。批評とかできないので語ることはできません、ネタバレにもなるし←。
ただ、ひとつ。青い僕はナオタに感情移入しっぱなしだった。観たらその気持ちがわかってもらえるかと思う。

 

(それにしても、世界観設定で謎だらけすぎるだろと思ったら、詳細なノベライズがあるのだね。でもわからないままにしておこう。わからないことが尊いことである場合もある。)

 

 

このアニメの特徴的なのはBGMとして「The pillows」というバンドの楽曲が使われていて、雰囲気作りにまた一役買っている。

 

ハイブリッドレインボウという曲がある。


ハイブリッドレインボウ/the pillows

 

その年の暮れ、やはりヒイコラ言いながら追われなければいけないことがあって(僕はその頃から件の混迷の前身に追われていたのである)、僕は昼夜問わずに独り作業をしていた。その合間に「フリクリ」を観ていたのだった。他人をあてにしちゃいけないのだろうけど、困っているときは人は助けてくれないもので。いつも孤独であることを、しかし傷つくことのない消極的な理由としながら、そういう時は天だったりそういう何かが助けてくれないかなと願ってしまう。

 


いつか僕も"飛行船に選ばれる"時が来て欲しいなと思いながら。

 

 

それもいつしかひと段落して、寒さのために辛かった向かいの家との往復が楽になる頃、その人は新天地へ転居した。その時期は僕の周りの人間関係がガラリと変わった頃だったから、なんだか寂しくて喉の奥の嗚咽を長いこと我慢しないといけなかった。春に人が狂うわけがまたひとつ、僕の辞書に登録された。

 

最近、その新作「オルタナ」「プログレ」が公開されたということで、その人と「プログレ」を見に行く話が上がったのだけど、僕がこないだの多忙混迷の中にあったこともあり叶わなかった。後日感想を訊くと、あれは別物だったなと。まぁ、その辺がプログレなんだろうね。ということで話は終わった。

 

 

  

さてさて、最後に小噺。
冒頭の通り「フリクリ」オリジナルはエヴァンゲリオンなどを製作したガイナックスによるもの。その中にはガイナックスの前身となる同人サークルが作った、「DAICON Ⅳ」のオマージュの場面がある。今年はそのDAICONを観て、自らの表現みたいなものへのモチベをあげたり、エヴァTV最終回をヘビロテして無明より脱しようと試みたりしたのだけど、それはまた別の話です。

 

どうぞ、暖かくしてお休みください。